マットレスの選び方

腰痛等の持病

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人生の3分の1は睡眠。使うマットレスによって、健康にも大きく影響してきます。ただ、腰痛等の持病は、人それぞれに対して症状が細かく異なるので、一概にどのマットレスが良いと断言することはできません。腰痛に柔らかいマットレスは良くない、硬いマットレスが良い、等の話も良く聞きますが、明確な根拠などはなかなかありません。以下のようなマットレスの硬さと腰痛に関するレポートなどもあります。

慢性の腰痛があるスペイン人300人を対象に行われた試験で、今まで使っていたベッドを硬いベッドに取り替えた人よりも、中くらいの柔らかさのベッドに取り替えた人の方が、腰痛が軽くなったことがわかった。一般に腰痛がある人には硬いベッドの方が良いと言われているが、効果をきちんと比較した研究は初めて。研究結果は、Lancet誌11月15日号に掲載された。
この研究を行ったのは、スペインKovacs財団のF. M. Kovacs氏ら。Kovacs氏らは、腰痛には一般に硬いベッドの方が良いと信じられているが、柔らかいベッドとの比較を、偏見が混じらない形で行った研究がないことに着目。腰痛患者313人をくじ引きで2グループに分け(無作為化)、医師にも患者にもどちらのベッドを使ったかがわからない形で(二重盲検)、ベッドを替えることが腰痛の症状にどう影響するかを調べた。
患者には自宅で普段使っているベッドの大きさを測ってもらい、同じ大きさのマットレスを配布。試験前と試験3カ月後に、夜寝ている時、朝起きる時や日中の腰痛の痛みの強さを報告してもらった。欧州ではベッドマットの硬さに、非常に硬い~非常に柔らかいの10段階の基準があるが、試験には硬い(硬さスケール:2~3)マットレスと中程度(硬さスケール:5~6)のマットレスの2種類を使った。患者が元々使っていたマットレスの硬さは「中程度」が4割強、「硬い」が3割強で、「柔らかい」が約1割。「非常に硬い」あるいは「非常に柔らかい」マットレスで寝ていた人はほとんどいなかった。
その結果、どちらのグループの人でもマットレスの交換後は腰痛の症状が軽くなったが、中くらいの柔らかさのマットレスに取り替えた人では、硬いマットレスに取り替えた人より、睡眠中の腰痛が楽になった人の比率が2倍以上になることが判明。朝起きたときの痛みや、日中の腰痛も、中くらいの柔らかさのマットレスを使った人で改善度が大きい傾向があった。逆に、腰痛が悪化した人の比率は、硬いマットレスに取り替えた人で多い傾向がみられた。
面白いのは、「自分は硬い方のマットレスに当たった」と思っていた人の比率に差があったこと(中程度マットレス群:43.5%、硬いマットレス群:77.2%)。一般に「硬いマットレスの方が腰痛に良い」と信じられていることを考えると、この“思い込み”は硬いマットレス群に対してプラスに働くはず。それにも関わらず、実際には中くらいの柔らかさのマットレスで症状の改善率が高かったことを考えると、巷に流布している「硬いベッド信奉」はどうやら迷信だったと言えそうだ。
:1234:肩こり
また、肩こり等もマットレスを適切な物に変えることにより、軽減できるとも言われています。デスクワーク等で長時間同じ体制で仕事をする人などは、血流の不良により肩こりがはじまることがあります。そのような血流の不良を睡眠時間に血行促進することにより肩こりを改善することができるともいわれます。
:1234:訪問販売等にはご用心
このような健康に関する明確な関連性を証明しにくい物においては、よく訪問販売等で、不当な商品の購入をすすめられる場合があります。このマットレスを使うと腰痛が治りますよ!等といった売り文句で高額の商品を販売してきたりします。 このような場合は、一人でその場で決めるのではなく、家族や、場合によっては医者等の専門家の意見も伺っての判断が必須です。高い買い物だけではなく、逆に腰痛が悪化した、等のことになれば大変です。
ではどうやって選べば?


持病の内容にもよるので人それぞれですが、最低限以下の事に注意してみてください。
:1234:マットレスに横になった時に違和感を感じないか?
まずは実際に寝てみることです。実際の物に触らずに、謳い文句だけで購入するのは危険です。ショールーム等で数回横になっただけは分からないのでは?との意見もありますが、極度に合わない物にかんしては、何となく違和感を感じるので、その最初の感覚を大事にしましょう。
:1234:目覚めた時に、首・肩・背中・腰等に、痛み、こり、はり、重み等を感じないか?
こればかりは実際に購入して一晩試さないとわかりませんが、あまりにもひどい場合は、取替えを検討しましょう。また購入時にある一定期間内においては、マットレスの交換をしてくれる販売店等もありますので、これらを利用しましょう。また、このマットレスが欲しいんだけどと、すでに目的のマットレスが決まってる場合は、そのマットレスを入れているホテル等に宿泊して試してみるのも良いかもしれません。
:1234:極度な柔らかさよりも適度な硬さ
店頭などでは、ふかふか感をすごく前面に押し出した商品があります。ショールーム等で数分寝転がった瞬間は、その柔らかさに感動するものですが、実際に一晩寝るのとは全く条件がことなります。フカフカのマットレスは気持ち良さそうですが、お尻が沈みこむと、睡眠時に不自然な姿勢になり腰への負担や、血行不良等へも影響を及ぼします。「点で柔らかく、面で硬い」これが一つの良いマットレスの基準ではないでしょうか。
:1234:寝返りが適度にうちやすいか
睡眠中は無意識に何度も寝返りをうちます。寝返りにより、カラダのゆがみなどを調整しているのですが、極端に柔らかいマットレスで沈み込んだ状態での寝姿勢だと、負荷の大きいお尻等の部分が沈み込んでいる為、寝返りがうちにくくなります。
※腰痛等の持病とマットレス等の寝具に関しては、明確な基準などが難しいので、あくまで上記内容は参考にとどめていただき、最終的には専門医などへの相談をお勧めいたします。

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